新着情報

🇫🇷パリ・サロン・ドートンヌ2025 書道パフォーマンス同行記🇫🇷

期間: 2025年10月26日(日)〜11月1日(土)
場所: パリ・オルセー〜コンコルド広場

img_7242



小倉駅を正午に出発、香港経由で翌朝パリへ到着。初めての欧州。
空港から街へ向かう車窓から見る建造物の凝った彫刻や並木道の美しさは、さすが芸術の都、心が高揚した。
ただ、多国籍のパリではスリが多いと聞き、常に緊張しながら行動した。

 


渡航前、日本で二度のリハーサルを重ね、「日本を代表している」意識を持つこと。
所作や動作を美しく丁寧に、指先まで気を配ることを学んだ。

 

 


パフォーマンス当日、栗原先生はサロンドトーンヌの今年のテーマ「海洋保護」の海を意識した青の着物と、北斎の波をあしらった帯を着用。
私は黒子の衣装に袖を通し初めて人前に立った。準備は慌ただしかったが常に落ち着いて行動する事、リハーサルで学んだ事を意識した。

 

先生は終始穏やかな笑顔を絶やさず、立ち振る舞いもとても柔らかで美しかった。
観客用の椅子は全く足りず大勢の立ち見客で賑わった。
子ども達は物珍しい大筆やハケ、墨に興味津々。

 

 

 

先生は優しく声をかけて筆を触らせたり一緒に書いたりと楽しく興味を伸ばしていた。子供達も嬉しそうに最高の笑顔になった。
そして本番は先生の紹介から始まり三曲三作品完成させた。
一曲目はシューベルトの魔王で松の絵、二曲目シャンソンで楽しく「舞」を、
三曲目はドビッシーの海で北斎の絵と海の文字。
作品では顔料を溶いたスプレーを使用したが、完成後の作品にもスプレーを観客に振らせて楽しませてあげていた。
先生は「ただ文字を美しく書くだけでなく、書を通して人と心を通わせ交流したい」という理念にとても深く感銘を受けた。
先生の活動は日本の書道美術の普及に大変大きく貢献していた。
書道を現代アートと融合させ、世界へ広げていく先生の姿は、まさに新時代のジャンヌ・ダルクのようだった。

 

 



今回の同行を通し、すべてが私にとってかけがえのない成長の機会となった。
栗原先生、そしてこの経験をさせて下さったすべての方々に、心から感謝。本当にありがとうございました。


ーーーー

和樂書院山本裕子さん 素敵なレポートを本当に有り難うございました❤️

投稿日:2025年11月05日